2005年5月30日(月)00:54

プローディ前EU委員長」:フランスの否決結果には「きわめて不満足」

ローマ(AP)

イタリアの野党党首を務めるロマーノ・プローディ前EU委員長は、フランスのEU憲法国民投票の結果には「きわめて不満足」と述べた。今必要なのは、この「苛立ちのシグナル」に耳を傾け、分析することである。しかし欧州統合プロジェクトはこうしたことを念頭に置きながら、引き続き粘り強く進めねばならない、とAnsa通信社は前委員長の発言を伝えている。

イタリアのジョルジョ・ラマルファEU担当相は、否定的な結果ではあるがこれがEU統合を阻止することはない。批准プロセスは完全に止まることはない、と述べた。

欧州統合に懐疑的な北部同盟に所属するロベルト・カルデローリ改革相は、フランスの否決で欧州統合が机上で構想される「段階は終わった」と述べた。「新しくやり直そう。人々のEU、下からのEUを築こう」。今の段階ではEUの民主的代表制度などは冗談でしかない。「欧州議会はEUの市民にとっては実体のない煙のようなものでしかない」、と改革相は主張した。

共産主義再建党(リフォンダツィオーネ・コムニスタ Rifondazione Comunista)のファウスト・ベルティノッティ党首は、フランス国民の否決は新自由主義的なEUの勝利を意味するとの見解を表明した。

原題:Prodi ≪aeusserst unzufrieden≫ mit Ergebnis in Frankreich




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